初めてでもわかる!葬儀の段取りと当日の流れ|危篤から火葬までを徹底解説
大切な人が亡くなったとき、深い悲しみの中で「何をすればいいんだろう?」と途方に暮れてしまう方は少なくありません。葬儀の準備は、突然訪れることが多く、何から手をつけていいかわからず、戸惑ってしまうものです。
この記事では、そんなあなたの不安を少しでも和らげられるよう、葬儀の段取りと当日の流れを、一つひとつ丁寧に解説していきます。危篤の状態から、お通夜、告別式、火葬まで、葬儀の一連の流れをタイムスケジュールに沿ってご紹介します。この記事を読めば、葬儀全体の流れを把握でき、安心して準備を進められるようになりますよ。
【葬儀の段取り①】危篤・逝去から葬儀準備までの流れ
まずは、ご逝去後から葬儀社を決定し、打ち合わせをするまでの段取りを見ていきましょう。
危篤・逝去後、まず行うべきこと
大切な人が危篤になったら、まずは家族や親しい人に連絡をします。そして、医師から臨終を告げられたら、以下の手続きをします。
死亡診断書の受け取り:医師から死亡診断書を受け取ります。
ご遺体の安置:ご遺体を自宅、または葬儀社の安置室へ搬送します。ご遺体の搬送や安置は、葬儀社に依頼するのが一般的です。
葬儀社の選び方
ご遺体の安置が決まったら、次に葬儀社を探します。葬儀社の選び方は、葬儀の満足度を左右する重要なポイントです。以下の点を参考に、複数の葬儀社を比較検討してみましょう。
料金体系が明確か
担当者の対応が丁寧か
見積もりの内容に納得できるか
最近は、インターネットで複数の葬儀社から一括見積もりが取れるサービスもあります。
【葬儀の段取り②】葬儀社との打ち合わせ
葬儀社が決まったら、葬儀の形式や内容について打ち合わせをします。この打ち合わせで、葬儀のほとんどのことが決まります。
打ち合わせで決めることリスト
打ち合わせでは、主に以下のことを決めていきます。
葬儀の形式(一般葬、家族葬、一日葬、直葬など)
日程と会場(火葬場の空き状況を確認しながら決定)
祭壇の種類、棺、骨壺
料理、返礼品、供花、供物
訃報連絡の方法
葬儀費用の確認
葬儀費用は、葬儀の規模や内容によって大きく変わります。必ず見積もりを取り、不明な点は質問して、納得したうえで契約しましょう。
【葬儀当日の流れ①】お通夜から告別式まで
いよいよ、葬儀 当日の流れです。お通夜から告別式まで、主な儀式をご紹介します。
1. お通夜
お通夜は、故人との最後の夜を過ごすための儀式です。
開始前:受付、焼香の準備
お通夜式:僧侶による読経、参列者の焼香
閉式後:通夜振る舞い(会食)
お通夜の当日は、喪主は参列者へ挨拶をすることもあります。
2. 告別式
告別式は、故人とお別れをする儀式です。
開始前:受付、焼香の準備
告別式:僧侶による読経、参列者の焼香
弔辞・弔電:故人と親しかった方から弔辞をいただくこともあります。
最後のお別れ:故人の棺にお花を入れ、最後のお別れをします。
【葬儀当日の流れ②】出棺から火葬、精進落としまで
告別式が終わったら、ご遺体は火葬場へ向かいます。
1. 出棺
出棺は、故人を棺に乗せ、霊柩車で火葬場へ運び出す儀式です。喪主が参列者へ最後の挨拶をします。
2. 火葬と収骨
火葬場に到着したら、火葬炉へ棺を納めます。火葬には1〜2時間ほどかかります。その間は、控え室で待機します。火葬が終わったら、故人のご遺骨を骨壺に収める「収骨(お骨上げ)」を行います。
3. 精進落とし
火葬や収骨がすべて終わった後、食事の席を設けるのが「精進落とし」です。僧侶や世話になった方々をねぎらう場でもあります。
【増加傾向】近年選ばれている葬儀形式の流れ
近年は、家族やごく親しい人だけで見送る家族葬や、通夜を行わず一日で葬儀を終える一日葬が増えています。
家族葬:故人の近親者のみで行う葬儀です。一般の葬儀と流れはほぼ同じですが、参列者が少ない分、故人とゆっくりお別れができます。
一日葬:お通夜を行わず、告別式と火葬を一日で済ませる形式です。費用や時間を抑えられます。
直葬:通夜や告別式を行わず、火葬のみを行う形式です。最も費用を抑えられます。
これらの流れも、基本的な段取りは変わりません。
まとめ
今回は、葬儀の段取りと当日の流れを、危篤から火葬まで解説しました。
葬儀は危篤の連絡から始まる
葬儀社としっかり打ち合わせを
お通夜、告別式、出棺、火葬場、精進落としが当日の主な流れ
家族葬や一日葬など、葬儀の形式も多様化している
葬儀は、人生で何度も経験することではありません。だからこそ、わからないことや不安なことがあって当然です。もしもの時は、この記事を参考に、大切な人との最後のお別れを、悔いのない時間にしてほしいと願っています。