【整備士の本音】なぜBMW整備士はBMWに乗らないのか?そのリアルな理由とは
はじめに
「BMWってカッコいいし、憧れる。でも、整備士が乗らないってどういうこと?」
実はこのテーマ、**自動車ファンの間では密かに語られる“業界の裏話”**でもあります。
今回は、BMWを熟知したプロフェッショナル=BMW整備士が、あえてBMWを選ばない理由について、柔らかく、でもしっかりと本質に迫っていきます。決してBMWを否定する記事ではありませんが、これを読めば「買う前に知ってよかった」と感じるかもしれません。
BMW整備士とは?なぜ内部事情に詳しいのか
まず前提として、BMW整備士はBMW正規ディーラーなどで専門教育を受けたプロフェッショナル。車両構造や電装系、診断システムに精通し、BMWの強みも弱点も知り尽くしている存在です。
その整備士たちが「自分の愛車としてBMWを選ばないことが多い」としたら、どんな理由があるのでしょうか?
整備士がBMWに乗らない主な理由
1. 修理・部品代が非常に高額
BMWは高性能・高品質なパーツを使用している一方で、部品代や整備費用も高くなりがちです。
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ブレーキパッド交換:約5万円以上
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電装トラブル修理:10万円以上になることも
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ディーラーでの定期点検費用:国産車の約2〜3倍
整備士は「自分で整備すればいい」と思われがちですが、最新モデルでは専用テスターや工具が必要で、自宅で整備するには限界があります。
2. 経年劣化によるトラブルが多いモデルもある
特に10年以上前のBMWには、樹脂パーツの劣化やセンサー系の故障が起きやすい車種もあります。
整備士はこうした「年式ごとのクセや不具合パターン」を熟知しており、長期保有リスクを冷静に判断する傾向があります。
3. 複雑な電子制御システムによりDIY整備が難しい
近年のBMWは電子制御が非常に高度化しています。具体的には:
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エンジン制御が完全コンピュータ化
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スマートキー連動のセキュリティ機構
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モジュール単位での交換しかできない設計
整備士であっても、「趣味としてメンテナンスを楽しむには向かない」という意見も少なくありません。
4. 維持費とリセールバリューのバランスが悪いと感じる場合も
BMWは新車価格が高額な割に、中古車価格の下落が早い車種も存在します。
また、自動車税・重量税・燃費など、維持費全体を考えると「コスパが悪い」と判断する整備士も多いのが実情です。
それでもBMWに乗る整備士もいる
もちろん「BMWの走行性能やデザインが好きであえて乗る」整備士もいます。
そのような方々は、以下のようなモデルを選ぶ傾向にあります。
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過去の名車(E30、E46など)
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比較的整備性が良く、トラブルが少ないモデル
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趣味として割り切れる範囲で維持できる中古車
つまり、「BMWに対する愛があるが、現実も知っている」というバランス感覚が、整備士ならではなのです。
ユーザーが学ぶべき教訓とは?
整備士がBMWに乗らない背景を知ることで、私たち一般ユーザーが得られる視点は以下の通りです。
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デザインやブランドイメージだけで購入を決めない
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維持費・修理コストを事前にしっかり把握する
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中古購入なら年式・整備履歴・保証内容を確認する
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BMW専門の整備工場と信頼関係を築く
まとめ|BMWは魅力も多いが「知ってから買う」が正解
BMWは間違いなく世界的に人気の高いプレミアムブランドです。その魅力は加速性能、ハンドリング、内装デザインなど多岐にわたります。
しかし、内部事情に精通する整備士が「乗らない」理由にも学ぶべきポイントが多くあります。
「知らなかった」「聞いてなかった」では済まされない購入後の現実を、この記事が一つの参考になれば幸いです。